
相手を支えたい、好きって思っているだけなのに、なんでかすごく苦しい
そんな気持ちを抱えて、せっかく恋愛をしているのに悲しい思いをしている人もいるのではないでしょうか。
好きな人と一緒にいることはとても幸せな時間で、例えケンカをしても苦しさが強くなることはそう多くはありません。
しかし、共依存になっている時、恋愛が苦しいものとなっているのです。
共依存というのは、相手のことだけを優先し、自分のことを蔑ろにしてしまう状態です。
本記事では、共依存になる理由や陥りやすい人の特徴について紹介するので、ぜひ参考にしてみてくださいね。
共依存とは何か

共依存について、厚生労働省が「こころの耳」というページで実際に共依存になった人の体験を読むことができます。
「自分はダメな人間だから、この人には認めてほしい」という感情から共依存はわき起こります。
相手に必要とされることに対して、自分の存在価値が見出せるので、例えばDV被害者でも「この人を理解してあげられるのは自分だけ」と考え、離れることができないのも共依存の1つです。
DVをしている相手も、本当は暴力が良くないことだと理解していても、甘やかしてくれる相手に依存し、問題に直面しません。
そのため、お互いが負のマインドを持ち続け、幸せにはほど遠くなります。
共依存は、アルコール・ギャンブル・薬と同様の「依存症」の1つだと考えてください。
対象が人間というだけで、依存症に変わりはありません。
共依存になりやすい人の場合、相手が変わっても同じようなことになりやすく、辛い毎日から抜け出せずにどうしたらいいのかわからなくなっているでしょう。
基本的に、人間は誰しもが支え合って生きていますが、度を超えてお互いに対して過剰な依存をしてしまう関係が、共依存と呼ばれる状態です。
共依存になっている時の症状

共依存になっている時は、相手中心の生活になってしまい、自分の感情や使うべき時間を後回しにします。

断ると嫌われてしまうのでは?

本音を言うのが怖い…
このような症状が現れている場合、共依存の可能性が高いです。
そのほかにも、さまざまな症状があるので紹介します。
自身に共依存のサインが出ていないかどうか、照らし合わせてみてください。
共依存は、気づかないうちに心がどんどん疲弊してしまい、自分を見失ってしまうので、慎重に考えましょう。
自尊心の低下
共依存のわかりやすい症状として代表的なのは、自尊心の低下です。
自分よりも相手の気持ち・都合を優先しすぎてしまうので、本来大事にすべき自分の気持ちや価値ある存在だという感覚がなくなってしまうでしょう。
自分が存在しているのは、あくまで相手がいるからこそで、相手に必要とされなければ存在意味がないと感じやすくなります。
このような思い込みが強くなればなるほど、相手に依存しないと不安が募り、さらに自信を失ってしまうという悪循環に陥るのです。
本来の自分らしさや魅力を見失い、相手の反応1つで良し悪しが決定するようになります。
自己評価は0なので、相手がいなければ何も決めることができなくなるのが、共依存の大きな特徴といえるでしょう。
心が疲れている時ほど、自分を責めることなく、まずは自分は大切にされるべき存在だと考えてください。
適切な境界線がわからなくなる
相手との適切な境界線がわからなくなることも、共依存の代表的な症状です。
共依存している状態では、相手が幸せであること=自分の幸せだと思い込みます。
相手が苦しんでいる時、自分を犠牲にしたとしても救い出したい、助けたいと考えるでしょう。
自身が手助けできるラインがわからなくなったり、適切な距離感がわからなくなったりすることで、自分のキャパがオーバーし、心が壊れてしまいます。
判断能力がなくなる
共依存になっている状態だと、自身で適切な判断ができません。
例えば、自分では「良くないことだ」と理解していても、相手が「良い」と言えば、正しいと思い込んでしまう状態です。
通常、大人は誰かに頼らずとも、自身である程度の問題を解決する能力があります。
しかし、共依存状態になっていると、自分では何も判断ができず、完全に人に頼ってしまいます。
親や恋人が何か言わないと行動できない、迷ってしまって何も手つかずになるなど、自身の生活に支障をきたす可能性が高いです。
感情のコントロールが効かなくなる
一般的な大人は、自身の欲求や衝動に対して、我慢をする、優先順位を考えて行動を制御するなどが可能です。
一方で、共依存状態に陥っている人は、相手が最優先なのでとにかく相手のためになるのであれば、と自分の感情や衝動を我慢することができなくなります。
感情のコントロールが効かず、気持ちの浮き沈みが激しいのも特徴です。
共依存に陥りやすい人の特徴

共依存に陥りやすい人の特徴を以下で紹介します。
一般的に、共依存になりやすい人は過去のトラウマなどが起因しているため、自身の感情や経験、傾向と照らし合わせて考えてみてください。
自分で決断できない
共依存になりやすい人は、「自分」というものをもっていません。
付き合う人によって、全ての好みが変化します。
そのため、意見もコロコロ変わりやすく、例えば誰かに「あなた自身はどうしたい?」と聞かれても「わからない」となってしまうでしょう。
親や恋人に全ての決定権を与えるようなタイプは、共依存になりやすいです。
全ての出来事が「自分のせいだ」と感じる
共依存になりやすい人は、自己肯定感が低いため、何か悪いことがあれば全て「自分のせいかもしれない」と感じます。
ちょっとしたことでも「自分が悪いからこんなことになっているんだ」と感じ、自分を責めるのです。
共依存の状態も、例えば相手が少しでも不機嫌な表情を浮かべただけで「自分が悪いことをしたのかもしれない」と感じて、相手の機嫌を取ろうとします。
共依存になる原因

共依存になる原因は、当事者間だけの問題ではありません。
もちろん、一緒にいる時に相手の世話を焼きすぎていたり、相手が自分を支配・コントロールしようとするケースもあります。
一方で、そのような相手だから絶対に共依存になるというわけではなくて、共依存になりやすい人にはそれなりの背景があるので、自身や共依存に悩んでいる友人・知人と照らし合わせてみてください。
被虐待経験
小さなころに、例えば精神的・肉体的な暴力をふるわれた経験がある方や親が自身に無関心で世話をしてくれないネグレクトなどの経験があると共依存になりやすいです。
幼いうちに両親から十分な愛情を得られない場合、両親の顔色をうかがう傾向があります。
暴力やネグレクトがなかったとしても、家庭内で誰かが支配的な存在でいると、自由に意見が言えないため、家庭という本来なら守られるべき場所が不安な場所となってしまうでしょう。
安心する別の場所を求めて、誰かに依存し、自分の本当の心が見えなくなるのです。
トラウマ経験
小さな頃や学生時代に、家庭で褒めてもらえなかったり、容姿や性格についてイヤな言葉を投げかけられたりした場合も共依存になりやすいといえます。
その他にも、学校でいじめられた、友人関係がうまく築けなかったなどという経験も、心のトラウマになって自己肯定感が低くなるでしょう。
常に人から見捨てられたくない、認めて欲しい、必要として欲しいという不安を抱えていると共依存に陥る原因になります。
アダルトチルドレン
心にトラウマを抱えたまま大人になることをアダルトチルドレンと呼び、アダルトチルドレンになる背景にはさまざまなケースが考えられます。
最も多いのが家庭内が機能不全になっていることで、両親から十分な愛情を得られずに愛着障害や人格障害につながるケースも多いです。
そのような状態で人と付き合うと、共依存になり得ます。
共依存を抜け出すためには

共依存になっている状態は、お互いに辛い思いをしています。
自分の価値を過小評価したり、相手に対して依存心を強くもったりすると、相手の負担になります。
穏やかな感情で一緒にいるためにも、共依存を克服する方法を試してみましょう。
どんな小さなことでも自分で判断してみる
生きていると、大なり小なり決定しなければいけないことだらけです。
「今日のランチはどうしよう?」「何色の服を着よう?」など、細かな日々の決定を繰り返し行うことが生きている証拠ともいえます。
共依存になっている状態だと、相手の好みや気分に左右されてしまうため、自分で判断することを習慣づけてみてください。
少しずつでも判断できるようになれば、自分をコントロールできるようになりますよ。
自分の生い立ちを振り返る
共依存になりやすい人の多くは、幼い頃の家庭環境に起因しています。
自分を深く知り、乗り越えていくためにも、辛い過去や生い立ちを振り返ることが重要です。
今までのことをノートに書き出しながら、当時の経験、感じていたことを明確にすることで、自分の本心が見えてくるでしょう。
心を解放することが大きな一歩となるので、振り返りは大事です。
共依存で悩んだ時は電話占いに気持ちを打ち明けよう

共依存の関係に苦しんでいる時は、一人で抱え込まないことが大切です。
相手を思うあまりに自分を見失ってしまう前に、共依存の悩みを電話占いで相談してみましょう。
専門の占い師に気持ちを打ち明けることで、今の状況を客観的に見つめ直すきっかけが生まれます。
電話占いなら、誰にも知られずに自分の思いをぶつけることができ、否定されることもないので安心して相談できるでしょう。
共依存は、ある意味愛し方を整えるタイミングともいえるので、心の限界を感じたら無理せず占い師に寄り添ってもらってください。
少しずつ自分を取り戻すことができますよ。
ただし、占いだけでは心が苦しい、どうしようもないという場合は専門機関へのカウンセリングを受けるようにしてください。
全国精神保健福祉センター:https://www.zmhwc.jp/centerlist.html
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